こんにちは。ネクスドライブの代表を務める上井です。今回は「マーケティングWeek 春...
【徹底レポート】ビューティーワールド ジャパン 東京 2025:美容・化粧品・ネイル業界の祭典
2025年4月28日から30日の3日間、東京ビッグサイトで日本最大級の国際総合ビューティ見本市「ビューティーワールド ジャパン(BWJ) 東京 2025」が開催されました。このイベントは、美容業界のプロフェッショナルが集まり、最新の製品、技術、サービス、そして業界トレンドが一堂に会する重要な展示会です。
私たちネクスドライブ株式会社は、景気に左右されず常に活気のある業界として注目しており、展示会の概要と注目点をレポートします。本記事が、美容業界の最新動向を把握し、ビジネスチャンスを探る皆様にとって有益な情報源となることを願っています。特に2025年は、新たな専門ゾーンの設置や、サステナビリティ、パーソナライズ化、ウェルネスといった潮流を反映した製品・サービスが多く見られ、業界の進化を体感できる展示会となりました。このレポートを通じて、ビューティーワールド ジャパン 東京 2025のエッセンスをお届けします。
第1章:主催とイベント概要について
主催者と開催概要
- 名称: ビューティーワールド ジャパン 東京(第27回)
- 主催: メッセフランクフルト ジャパン株式会社
- 会期: 2025年4月28日(月)~30日(水)
- 時間: 10:00–18:00(最終日は16:30まで)
- 会場: 東京ビッグサイト 東1〜8 ホール
- 同時開催: 東京ネイルフォーラム2025(主催:NPO法人日本ネイリスト協会)
ビューティーワールド ジャパンは、エステティック、ネイル、ヘア、アイラッシュ、一般化粧品、美容機器、コスメティック、OEM、インナービューティ、フェムケア、フィットネスなど、美容に関するあらゆる製品、サービス、情報、技術が一堂に集まる、日本最大級の国際総合ビューティ見本市です。ビジネス関係者を対象としたBtoB展示会として、国内外のメーカーやサプライヤーと、サロン、卸売・小売、商社などのバイヤーが活発に商談を行う場として知られています。
2024年の開催では820社(国内703社、海外117社)が出展し、77,248名(うち海外2,182名)が来場するなど、年々その規模は拡大しています。2025年には東京ビッグサイトの東1〜8ホール全てを使用し、約950社が集結する過去最大規模での開催を目指していました。
注目のカテゴリーと構成
会場内は製品カテゴリーごとにゾーンが設けられており、来場者は効率よく目的の製品やサービスを見つけることができます。出展対象は以下の通りです。東1〜8ホールの広大なエリアのため、1日で全てを回りきれません。
- コスメティック
- 美容機器
- ビューティサプリメント
- ネイル&ネイルケア
- スパ&ウェルネス
- サロン備品・雑貨
- ダイエット&ヘルス
- アイラッシュ&アイブロウ
- 美容関連グッズ
- OEM&パッケージング
- ヘア&ヘアケア
- フェムケア&フェムテック
- ビジネスサポート
- 各国パビリオン(中国、韓国、ラトビアなど)
さらに2025年は、時代のニーズを反映した以下の新ゾーンが設けられました。
- 【NEW】フィットネス+ビューティ: フィットネス、ヘルスケア、マインドフルネスをテーマにした多様な製品やサービスが一堂に集まりました。フィットネス業界の関係者や健康志向の高いサロンに向けたアプローチが可能です。
- 【NEW】クリニックケア: 美容医療に特化したエリアで、最新の美容医療技術や関連製品が展示されました。このゾーンは医療関係者のみが入場できる特別なエリアです。
さらに、ヨーロッパのトレンドを集めた「First Editions」エリアや、カット、ネイル、ヨガなどの実演や体験ができるステージが設置され、多様なニーズに応える内容となっていました。特に「ヘア」ゾーンには60社以上、「ネイル」ゾーンには70社以上が出展し、デモンストレーションやミニセミナーが活発に行われました。
第2章:来場者の傾向
ビューティーワールド ジャパンは、商談を目的としたビジネス関係者専用の展示会です(一般の方や16歳未満の方は入場できません)。来場者は多岐にわたりますが、主に以下のような美容業界の専門家が中心です。
- サロン経営者・関係者: エステティックサロン、ヘアサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン、リラクゼーションサロン等のオーナー、技術者、スタッフ。
- 卸・小売・商社関係者: 百貨店、化粧品専門店、ドラッグストア、バラエティショップ、ECサイトなどのバイヤー、仕入れ担当者。国内外の製品を扱う商社の担当者。
- メーカー関係者: 化粧品、美容機器、原料、OEM/ODMメーカーの開発担当者、マーケティング担当者、研究者など。
- 宿泊・レジャー施設関係者: ホテル、スパ、温浴施設などの担当者。
- 医療・クリニック関係者: 美容クリニック、皮膚科、鍼灸院などの医師、担当者。(特に「クリニックケア」ゾーン)
- フィットネス関係者: フィットネスクラブ、ヨガスタジオなどの担当者。(特に「フィットネス+ビューティ」ゾーン)
これらの来場者は、以下のような目的を持って会場を訪れていたようです。
- 新規商材の導入・仕入れ: 最新の製品や技術を直接見て、触れて比較検討し、自社のビジネスに取り入れるための情報を収集します。
- 業界トレンドの把握: 今後の市場動向や消費者のニーズを探り、ビジネス戦略に活かすためのヒントを得ます。
- 情報収集と比較検討: 競合製品やサービスを比較し、自社の強みや改善点を見つけます。
- 新規取引先の開拓: 新しいメーカーやサプライヤー、販売代理店・パートナーとの関係構築を目指します。
- 技術・知識の習得: 会場内で開催されるセミナーやデモンストレーションに参加し、最新の技術や経営ノウハウを学びます。
- ネットワーキング: 同業者や業界関係者との交流を通じて、情報交換や人脈形成を行います。
特に美容業界の展示会は、他の産業向けBtoB展示会と比較して女性来場者の比率が高い傾向があり、製品を実際に試すことへの意欲が高い点が特徴として挙げられます。出展者とのコミュニケーションも活発で、会場全体に熱気が感じられました。
世界一のエステティシャン舟津真里さんによるデモンストレーション
第3章:出展ブースの様子
会場内では、国内外から約950社の企業が参加し、各ブースで最新の製品や機器、技術が紹介されていました。ネイルや化粧品の即売会、健康食品の試食や試飲も行われていました。ここでは、テーマに基づいて出展ブースの様子を詳しく解説します。
各カテゴリーの特色と注目点
- コスメティック: スキンケア、メイクアップ、オーガニックコスメなど、幅広い製品が展示されていました。この展示会の中でも特に注目を集めるエリアで、多くの来場者が実際にタッチアップやカウンセリングを体験していました。
- 美容機器: 脱毛、痩身、フェイシャルケア、ホームケア用デバイスなど、最先端技術を搭載した美容機器が一堂に集結しました。AIを活用した肌診断や個別にカスタマイズされた提案機能を持つ機器、小型化と高機能化が進んだ製品も注目を集めていました。実際に機器を試している様子が多く見受けられました。
- ネイル: ジェルネイルやマニキュア、ネイルケア用品、ネイルアート関連製品、サロン用設備などが多彩に展示されていました。プロフェッショナル向けの高機能製品に加え、セルフネイル市場を意識した製品も数多く見受けられました。各社がデモンストレーションを行い、多くの来場者が集まっていました。
- フィットネス+ビューティ: サプリメントや美容ドリンクを含むインナーケア、ヘルシーフード、フィットネスウェア、小型トレーニング機器、マインドフルネス関連製品が展示されました。これは、美とフィットネスの融合を象徴するゾーンであり、展示スペースは限られていましたが、今後ますます注目を集めると予想されます。
全体的な傾向
多くのブースでは、タレントや著名人との対談やデモンストレーション、タッチアップコーナーが設けられ、来場者にとって貴重な「体験」の場となっていました。出展者や来場者が動画を撮影し、TiktokやInstagramで配信する様子も多く見られました。東京ビッグサイトの東棟全体を使用して展示が行われたため、1日ではすべてを見て回るのは難しい規模でした。この展示会は3日間のうち、4月29日が祝日という挑戦的な日程でしたが、祝日を利用して訪れた方も多かったのではないでしょうか。今後、中国で人気を集めているライブコマースをはじめ、実演販売の将来性を感じることもできました。
ハーブ蒸気浴や炭酸ヘッドスパなどのリラクゼーションコンテンツも人気で、ネオンや大型ディスプレイを使った華やかなブース演出はSNS映え抜群でした。来場者が戦利品を披露する投稿もXで見られ、イベントの盛況ぶりがSNS上で広がっていることもこの展示会の特徴です。全体として、デジタル・AI技術の融合、エコ、心身の健康を意識した美容や多様性を尊重する製品が、美容業界の重要なトレンドであると言えます。
タレントの楽しんごさんによる体験談トーク
フィットネストレーナーのAYAさんトークセッション
まとめ
ビューティーワールド ジャパン 東京 2025は、最新の美容トレンドや製品、技術が一堂に会し、業界の活気を直接体感できる3日間でした。特に、新たに設けられた「フィットネス+ビューティ」や「クリニックケア」ゾーンでは、美容の概念が外見だけでなく、心身の健康や医療分野にまで広がり、現代の潮流を反映していました。
デジタル・AI、エコ・サステナビリティ、パーソナライズ、ジェンダーニュートラル、インナーケアといったキーワードは、今後の美容業界の方向性を理解する上で欠かせない要素であり、多くの出展ブースでこれらのテーマに関連する製品が展示されていました。この展示会は業界関係者にとって必見のイベントとなっています。各地でのビューティーワールドジャパンの開催スケジュールは以下の通りですので、ぜひ一度訪れて、実際に体感してみてはいかがでしょうか。
・2025年07月14日〜16日:ビューティーワールドジャパン 名古屋(ポートメッセなごや)
・2025年10月20日〜22日:ビューティーワールドジャパン 大阪(インテックス大阪)
・2026年02月16日〜18日:ビューティーワールドジャパン 福岡(マリンメッセ福岡)
(公式HP: https://beautyworld-japan.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja.html )
このレポートが、皆様のビジネスにおける新たな発見や戦略の策定に役立つことを願っています。今後も展示会を通じて、美容業界のトレンドを発信していきたいと考えています。
株式会社ネクスドライブは、展示会出展の戦略策定から営業オペレーションの構築、動線やブースの配置、会期後のインサイドセールス戦略に至るまで、包括的なサポートを提供し、展示会の成果を最大限に引き出します。ぜひご相談ください。