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日経メッセ2025 街づくり・店づくり総合展 イベントレポート

こんにちは。ネクスドライブ代表の上井です。2025年3月4日から7日までの4日間、東京ビッグサイトにて「日経メッセ2025 街づくり・店づくり総合展」が開催されました。本展示会は、最新の技術や製品、サービスを一堂に集め、業界の今後の方向性を示す重要なイベントとして、多くの来場者と出展者で賑わっていました。

近年、店舗経営や街づくりにおいては、デジタルトランスフォーメーション(DX)、サステナビリティ、エネルギー効率の向上など、さまざまなトレンドが注目されています。こうした背景のもと、本イベントでは、最新の技術や革新的なソリューションが数多く披露され、業界関係者の情報収集やビジネスマッチングの場としても大いに活用されていました。

本レポートでは、主催者およびイベントの概要、来場者の傾向、出展ブースの様子を詳しく紹介し、本展示会の全体像を独断と偏見でお伝えします。

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※私の来場した日は雨でしたがとても賑わっていました。

第1章:主催とイベント概要について

「日経メッセ2025 街づくり・店づくり総合展」は、日本経済新聞社が主催する業界で最大級の展示会で、以下の8つの専門展示会から成り立っています。出展企業は1,133社を超え、来場者数は約20万人(予想)と、日本で最大規模のイベントといえるでしょう。

  • リテールテックJAPAN(小売・流通業向け)
  • JAPAN SHOP(店舗デザイン・ディスプレイ)

  • 建築・建材展(建築資材、設備関連)

  • SECURITY SHOW(防犯・セキュリティ関連)

  • フランチャイズ・ショー(フランチャイズビジネス)

  • ビルメンテナンス情報総合展(ビルメンCONNECT)(施設管理・メンテナンス関連)

  • Good 家電 Expo(家電・省エネやエコ製品)

  • サステナブル&ウェルビーイング2025(持続可能な社会・健康を支えるソリューション)

この展示会は、消費者向け(BtoC)にビジネスを展開している企業が来場し、実際に製品を見て触れることができるのが特徴です。最新の製品やサービスが紹介され、各社企業の”お披露目会”のような場となっており、活気に満ちていました。今年は特に、AI・IoTを活用したソリューションが多く見られました。

※以下のサイトで来場者数速報が閲覧できます。
https://messe.nikkei.co.jp/archive/2025/visitor.html

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第2章:来場者の傾向

今回の展示会には、小売業、建築・建材業、セキュリティ業界、フランチャイズビジネスなど、幅広い業種からの来場者が訪れていました。特に目立ったのは以下のような来場者の傾向です。

  1. AI・DXに興味を持つ企業の担当者:AIやデジタル技術がさまざまな業界に浸透する中で、小売業や建築業でも業務の効率化や顧客体験の向上を目指す動きが加速しています。特にAIを活用した製品には多くの人が集まっていました。また、IoT、顔認証、クラウド型カメラ、POS関連の製品も多く見られました。

  2. サステナビリティに注目する企業:環境負荷の低減やカーボンニュートラルを目指す企業の関心も高く、再生可能エネルギーの活用や、エネルギー効率を向上させる最新の建材・設備に関心を示す来場者が多く見られました。特に、環境に配慮した店舗設計や、リサイクル可能な資材を用いた建築手法に注目が集まっていました。

  3. フランチャイズビジネスの拡大を考える企業:フランチャイズ・ショーのエリアでは、新しいビジネスモデルを探求する企業経営者や、独立開業を目指す個人が多く見受けられました。開業相談のブースも設けられていました。特に、テクノロジーを活用した革新的なフランチャイズモデルや、フィットネスやトレーディングカード買取など成長中の企業の出展が目立っていました。

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※織物や紙素材で作られた壁紙の展示

第3章:出展ブースの様子

会場内では、規模が大きく華やかなブースが目を引き、それぞれが最新の技術や製品を展示していました。IT・SaaS系の展示会と比べると、ブースの装飾が非常に豪華であるという印象を受けました。

  1. リテールテックJAPANの注目ブース:同時開催されている8つの専門展示会の中で、最も多くの来場者を集めたのが「リテールテックJAPAN」でした。特に、会場に入ってすぐの場所に位置していた東芝テック、NECグループ、富士通グループのブースは、来場者で溢れかえっていました。各社の営業担当者も多数参加し、訪れた顧客への対応に積極的でした。各メーカーは、実際の製品を見せる絶好の機会としてこの場を活用し、新規・既存の顧客を問わず展示会に招待していたのでしょう。こうした活動は、ベンチャーやスタートアップ企業にとっても学ぶべき点が多いと感じました。
  2. シェアブース・共同出展:一つの区画を複数の企業が共同で利用して出展するケースが多く見られました。これにより、中小規模の企業や製品ラインナップが少ない企業は、出展コストを抑えつつ参加できるため、非常に魅力的に感じられました。中には業界団体(協会など)が主導するケースもありました。また、海外パビリオンのエリアも設けられ、革新的なデザインや機能性が多くの来場者の注目を集めていました。今後このようなシャアブース・共同出展をディレクションするようなプレーヤーが増えると面白いですね。
  3. セキュリティ技術の最新動向:個人的に興味の高かった「SECURITY SHOW」のブースでは、AIを活用した監視カメラや、顔認証技術・画像認識を用いた入退室管理システムが注目を集めていました。AIが流行っていることもあり、今後の普及が期待される分野であり、子どもを持つ私としては、安心して子どもたちが暮らせる街づくりにも興味があります。
  4. 出展企業の可能性:大規模なブースに出展していたのは主に大手企業でした。ITやバックオフィス関連の展示会と比べると、ベンチャーやスタートアップ企業の参加は少なかったです。しかし、マネーフォワード、プレイド、Sansan、SmartHR、セーフィー、カミナシといった企業の出展が見られました。今後、こうした新興企業のさらなる出展が期待されます。
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まとめ

「日経メッセ2025 街づくり・店づくり総合展」は、業界の最新技術や製品が一堂に会し、実際に製品を見て触れることができる貴重な機会となっていました。来場者と出展者の活発な交流が行われ、新たなビジネスチャンスやパートナーシップの可能性が広がる場となったことは間違いありません。

特に、AI・DXやサステナビリティ、フランチャイズビジネスの拡大に関する関心が高まり、これからの街づくり・店づくりにおいて重要なテーマであることが改めて認識されました。今後も、このような展示会が業界の革新と発展を促進することを期待しています。