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【展示会レポート】ifia JAPAN 2025 / HFE JAPAN 2025:食品業界の未来を照らす三日間

2025年5月21日から23日にかけて、東京ビッグサイトは食品業界の最新技術とトレンドを求める多くの来場者で賑わっていました。「ifia JAPAN 2025(国際食品素材 / 添加物展・会議)」と「HFE JAPAN 2025(健康 / 機能性食品素材展・会議)」が同時開催され、活気ある雰囲気の中で、業界の新たな可能性が示されました。食品素材、添加物、健康志向食品に関する最新情報が一堂に会するこのイベントは、業界関係者にとって重要な情報収集およびネットワーキングの場となります。本レポートでは、この注目すべき展示会の様子をお伝えします。

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第1章:主催とイベント概要について

・主催者とイベントの歴史・目的

「ifia JAPAN 2025 / HFE JAPAN 2025」は、食品化学新聞社の主催により開催されました。長年にわたり食品業界の発展に寄与してきた同社主催の本展示会は、食品素材・添加物、健康食品分野における技術革新と市場の最新動向を発信し、業界全体の活性化を図ることを目的としています。食品の安全性、機能性、品質向上に貢献する製品や技術が一堂に会し、商談や情報交換の活発なプラットフォームとして機能しています。

・開催期間と場所

2025年5月21日(水)から5月23日(金)までの3日間、東京ビッグサイトの南展示棟と会議棟で開催されました。各日の開催時間は10時から17時までで、多くのビジネスパーソンが最新の情報を求めて訪れました。来場者数は30,000人を見込んでいます。(2024年の実績では来場者数は30,611人でした)

・展示会のテーマと特徴

今年の「ifia JAPAN / HFE JAPAN」は、現代の食品業界が直面する主要なテーマである持続可能性、健康志向の高まり、技術革新を強く反映していました。特に、プラントベースフードや代替タンパク質、機能性表示食品に対応する素材、食品ロス削減に貢献する技術が注目を集めました。また、専門家によるセミナーや会議も多数開催され、最新の研究成果や市場トレンドに関する深い知識が共有されていました。

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第2章:来場者の傾向

今回の「ifia JAPAN / HFE JAPAN 2025」には、食品業界のあらゆる分野から専門家やビジネス関係者が集まりました。具体的な統計データは主催者からの後日発表があるかと思いますが、会場の様子からは以下のような来場者の姿が見受けられました。

・食品メーカーの研究開発・商品企画担当者

新製品の開発や既存製品の改良を目指す食品メーカーの担当者たちは、新たな機能を持つ素材や、消費者のニーズに応える独自の原材料を求めて、熱心にブースを訪れ試食を行っていました。特に、健康、美容、環境への配慮といったキーワードに関連する素材への関心が高まっている様子に思えました。

・健康食品・サプリメント関連企業

HFE JAPANのエリアでは、エビデンスに基づいた健康・機能性食品素材に関心が集まっていました。高齢化社会の進展やセルフメディケーション意識の高まりを背景に、具体的な素材・製品を求める来場者も目立ちました。

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・購買・調達担当者

品質とコストのバランスが取れた原料や、安定した供給が可能なサプライヤーを探す購買担当者も多く訪れました。各ブースでは、具体的な商談が盛んに行われていました。

・その他(卸・小売、外食・中食、コンサルタントなど)

食品流通の川上から川下まで、幅広い層の業界関係者が訪れ、最新トレンドの把握や新たなビジネスチャンス・協業パートナーの発見に努めていました。

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第3章:出展ブースの様子

南展示棟・会議棟に設けられた会場には、国内外から多数の企業・団体が出展し、それぞれが独自技術や最新製品をアピールしていました。

・ifia JAPANエリア(食品素材・添加物)

このエリアでは、天然由来の着色料や保存料、風味や食感を向上させる多様な食品添加物、さらに製菓、製パン、製麺、飲料デザート、水産・食肉製品、中食、外食、宅配、冷凍食品など、さまざまな加工食品に応用できる素材が展示されていました。各ブースでは、製品の機能性や使用例を分かりやすく示すためのデモンストレーションや試食が行われ、多くの来場者で賑わっていました。特に、クリーンラベル対応の素材や、生産効率を向上させるソリューションの提案が目立っていました。

・HFE JAPANエリア(ヘルスフード)

健康志向の高まりを受け、HFE JAPANエリアは活気に溢れていました。ここでは、免疫力の向上、腸内環境の改善、疲労回復、美容効果を訴求する機能性原料や製品が数多く展示されていました。スポーツ栄養や介護・高齢者向けの食品も豊富に揃い、具体的なエビデンスや研究データを提示することで、製品の信頼性を強調する企業が多く見られました。

・注目された技術・テーマ

サステナビリティ(持続可能性)は全体を通じて重要なテーマとして取り上げられました。代替タンパク質やアップサイクル素材、環境に優しい製造プロセスが注目され、多くのブースで関連する展示が行われていました。さらに、食品の安全性や品質管理に関するエリアでは、最新の検査機器や衛生管理システムが紹介され、食の安全に対する高い意識が感じられました。

各ブースでは、出展者が熱心に自社製品や技術を説明し、来場者も積極的に質問や情報収集を行う姿が見られ、会場全体が熱気に包まれていました。

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まとめ

「ifia JAPAN 2025 / HFE JAPAN 2025」は、食品素材・添加物および健康食品業界の現在と未来を映し出す、非常に有益な展示会でした。出展された製品や技術からは、安全性への追求はもちろんのこと、健康志向、環境配慮、そして多様化する消費者ニーズへの対応といった、業界が目指すべき方向性が明確に示されていました。

今回得られた最新の情報や業界のトレンドは、今後のビジネス戦略において重要な洞察をもたらすことでしょう。このレポートが貴社のビジネスにおいて有益であることを願っております。株式会社ネクスドライブでは、展示会出展・イベントのサポートを提供し、展示会の成果を最大限に引き出します。お気軽にご相談ください。