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【展示会レポート】人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA|80,493名が集結した自動車技術展

2026年5月27日(水)から29日(金)の3日間、パシフィコ横浜展示ホール・ノースにて「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」が開催されました。今回の開催テーマは「Collaboration for Future Mobility モビリティは、ここから変わる」。自動車産業が電動化・ソフトウェア化・カーボンニュートラルという3つの構造変化を同時に進める局面において、業種・分野を横断した「協働」がキーワードとして掲げられました。

弊社は、展示会を「その場限りのイベント」ではなく、確実にビジネス成果につなげることを目的としたコンサルティングを専門としています。本レポートでは、会場で実際に来場者・出展者双方の行動やコミュニケーションを細かく観察した結果をもとに、ブースの傾向や来場者の特徴を、現場の景色がイメージできるかたちでお伝えします。

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第1章:主催とイベント概要について

「人とくるまのテクノロジー展」は、公益社団法人自動車技術会(JSAE) が主催する、自動車技術に特化した国内最大規模の専門展示会です。自動車に関する学術・技術の進歩を促進し、産業経済の発展と国民生活の向上に貢献することを目的とした団体が主催しており、業界内での信頼度は極めて高い展示会です。

項目

内容

名称

人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA

会期

2026年5月27日(水)~ 5月29日(金)3日間

開催時間

10:00〜17:00(2026年より時刻変更)

会場

パシフィコ横浜 展示ホール・ノース

主催

公益社団法人自動車技術会(JSAE)

後援

横浜市

出展規模

600社以上・1,521小間(共同出展社含む)

展示総面積

約26,300㎡(展示ホール 20,000㎡+ノース 6,300㎡)

入場料

無料(事前来場登録制)

今回より開催時間が従来から変更され、10:00〜17:00の7時間制となりました。また、リアル会場と並行してオンライン展示会が5月19日(火)〜6月9日(火)の期間で開催されており、ハイブリッド形式での情報提供が継続されています。

第2章:来場者の傾向

3日間でのべ80,493名が来場しました。日別の内訳は、初日(5月27日)が約24,544名、2日目(5月28日)が24,993名、最終日(5月29日)は30,956名で、最終日に向けて来場数が積み上がりました。2025年の横浜開催では来場者数が79,808名でしたので、2026年は約700名増となり、80,000名の大台を初めて超えました。

主な来場者の属性は、自動車・部品・車体メーカーの設計・研究・実験・開発の技術者・研究者、生産技術・品質管理・購買部門の担当者、公的研究機関の技術者・研究者に加え、大学・専門学校・工業高校の教職員・学生など幅広い層となっていました。

会場を歩いた印象では、30〜50代の技術系・営業系ビジネスパーソンが中心で、スーツ・ビジネスカジュアルの来場者が大多数を占めていました。一方、学生と思われる若年層のグループや海外からの来場者も多く見受けられ、日本の自動車産業への関心の高さを感じさせます。

通路の混雑が顕著だったのは、人気ブースの周辺に加え、講演・セミナー会場の入退場が重なる時間帯でした。特に完成車メーカーや部品メーカーによる大型ブース付近では、開場から閉場まで一日を通して人の流れが途切れず、常時にぎわいが生まれている印象でした。

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第3章:出展ブースの様子

パシフィコ横浜の展示ホールとノースを合わせた会場は、600社以上が埋め尽くす規模です。主要通路は常に人が行き交い、来場者が立ち止まって担当者と話し込む光景が随所で見られました。

自動車・モビリティメーカーでは、ISUZUグループ(ISUZU・UD TRUCKS・HINO)が自動車ゾーンで実車展示を行い、多くの来場者が足を止めていました。トヨタ紡織(Toyota Boshoku)は「I.C.30」をテーマにした近未来の移動空間を提案し、プレゼンテーションスケジュールを掲示した上で計画的な集客を行っていました。

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部品・素材メーカーでは、NACHI(不二越)が産業用ロボットのリアルタイムデモと工具・ベアリング・カーハイドロリクスを一体的に訴求するブース構成で、担当者が常に複数の来場者を相手にプレゼンしている状況でした。YAZAKIは「つなぐを、つくる、おもしろく。」というコピーを大きく掲げ、光通信・コネクタ・センサの製品群を明るく開放的な空間で展示。UACJはアルミニウムの熱マネジメントをEVバッテリー視点で訴求し、技術者層との密度の高い商談が行われていました。村田製作所(muRata)は「疲労ストレス計」という切り口でモビリティと健康の接点を提示し、「デモ実施中」の案内で体験型来場者を積極的に引き込んでいました。

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テスティング・計測分野では、日置電機(HIOKI)、島津製作所(Shimadzu)、Sokkenなど計測・試験機器の専門企業が集まるゾーンも一定の来場者を集めており、開発・品質部門の技術者との商談が多く見られました。

体験型展示として際立っていたのがコベルコ建機の「K-DIVE」です。重機の遠隔操作システムをシミュレーターで体験できるブースで、ブース前に自然と人が集まり、実際に操作体験をする来場者の姿が印象的でした。「さあ遠隔現場へ、つぎつぎと。」というキャッチコピーとともに、リモートオペレーションの可能性をわかりやすく体感させる設計は、来場者の足を止める仕掛けとして機能していました。

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大同特殊鋼グループ(DENKEN)の「FEREMO」は、次世代回生電動アシストシステムをアクリル製の透明自転車モデルで展示。「1回充電で最大1,000km走行可能」という訴求と視覚的なインパクトが組み合わさり、通りがかりの来場者を引きつける展示になっていました。

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東海理化(TOKAI RIKA)は大型の島型ブースをダークトーンで統一し、Motion SensingやAmbient Light Effectのデモを展開。ブランドの世界観を徹底的に作り込んだ空間演出で、若年層を含む来場者が多く集まっていました。

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まとめ

「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」は、3日間合計80,493名という過去最多規模の来場者を集め、自動車技術の専門展としての影響力を改めて示していました。

会場全体を通じて感じたのは、展示会が商談の場として機能しており、大手から中小企業まで、多くのブースで担当者と来場者が向き合い、サンプルや実機を囲んで話し込む場面が多く見られました。派手な演出よりも、来場者の課題に直結し、悩みやニーズを自然と引き出せる展示内容・デモ・メッセージ設計を行っているブースほど、実効性の高い集客と商談機会の創出につながっているように感じられました。

出展を検討されている企業にとっては、「何を展示するか」だけでなく「誰に・どうやって伝えるか」という設計の精度が、この展示会での成果を大きく左右することが、今回の展示会からも確認できました。展示会出展の戦略設計・KPI設計・ブース訴求・オペレーション構築については、是非ネクスドライブにご相談ください。

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