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【展示会レポート】下水道展’26 東京|IT・DXゾーン新設で見る下水道インフラの技術トレンド

2026年8月4日(火)〜8月7日(金)の4日間、東京ビッグサイト西展示棟にて「下水道展’26 東京」が開催されました。展示会・イベント出展支援を専門とするネクスドライブとして、下水道分野における国内最大規模の展示会を実際に視察してきましたので、主催概要・来場者傾向・出展ブースの様子をレポートします。

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第1章:主催とイベント概要について

本展示会は公益社団法人日本下水道協会が主催する、下水道分野における国内最大の展示会で、2026年で38回目・2年振りの東京開催となります。会場は東京ビッグサイト西展示棟1・2・3・4ホール、開場時間は10:00〜17:00(初日開館10:30、最終日閉館16:00)、入場は無料の事前来場登録制です。会期中は「第63回下水道研究発表会」「第58回管工機材・設備総合展」「Japan Drone 2026」が同時開催され、8月7日には自治体の採用動向を知ることができる「キャリアフェス下水道展」も併催されました。

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今回の目玉は新設された「IT・DXゾーン」と「No Entry管路診断ゾーン」です。全国の下水道管路は約50万kmにのぼり、標準耐用年数50年を超える延長が今後急増する見通しにある中、AI解析・ドローン点検・ロボット巡回といった建設DX技術を一堂に集める構成となっており、業界が抱える老朽化・人手不足・浸水対策への対応力を高める内容でした。

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なお公式サイトの開催実績によると、直近開催では2024年東京開催が351社・団体・1,195小間で来場者49,031人、2025年大阪開催が350社・団体・1,186小間で来場者43,016人という規模で推移しており、下水道分野における国内最大級のBtoB展示会としての位置づけが続いています。

第2章:来場者の傾向

会場は西展示棟1F・2F・3F・4Fにわたり、「下水処理ゾーン」「管路資器材ゾーン」「維持管理ゾーン」「建設ゾーン」「設計・計量ゾーン」「一般来場者向けゾーン」に加え、新設の「IT・DXゾーン」「No Entry管路診断ゾーン」を含む計8ゾーンに整理されていました。来場者の中心は自治体の下水道事業担当者、設計コンサルタント、建設・設備関連企業の技術者で、白シャツ姿のビジネスパーソンが会場の大半を占め、業務目的での来場が明確な展示会という印象を受けました。

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ポンプや管路更生工法など主要メーカーのブースでは、実演コーナー前に常時人だかりができるほどの盛況ぶりで、担当者による製品説明に熱心にメモを取る来場者の姿が多く見られました。一方で、埼玉県内自治体のデザインマンホール展示コーナーや、ポケモンとコラボした「ポケふた」の展示コーナーは、業界関係者だけでなく一般層や子ども連れも交えた撮影スポットとして賑わっており、下水道事業のPR・広報施策としての機能も果たしていました。

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第3章:出展ブースの様子

下水処理ゾーンと管路資器材ゾーンには、EBARA、水ing、TEIJIN、FUSO、METAWATER、TSURUMI PUMP、SEKISUI、ISHIGAKI、日立・東芝・神戸製鋼、三菱電機、HORIBAといった大手プラント・ポンプ・建材メーカーが集結。中でもSEKISUIの管路更生工法(SPR工法)ブースでは、実物大の非円形更生管モデルの中を来場者が体験できる展示が組まれており、管路更生技術の非開削工法への関心の高さがうかがえました。

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管路の耐震化・更新技術では、大成機工(TAISEI KIKO)の耐震管路補強金具、3SICP技術協会によるセグメント組立の実演、シールド機実機を展示する「MINI SHIELD」ブースなど、現場作業を疑似体験できる展示が目立ちました。あわせて、水中点検ロボットの実演水槽や、フジ地中情報による管路スクリーニング調査用ドローンの展示など、点検・維持管理の省人化・自動化を訴求する技術も多く出展されていました。

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新設のIT・DXゾーン/No Entry管路診断ゾーンには、AI劣化診断を手がけるTEC Group、光学技術とAIを組み合わせるAOI開発センターなど、大手だけでなくスタートアップ・中小企業規模の出展も並び、既存インフラ企業と新興DX技術が同じフロアで交差する構成が印象的でした。汚泥処理・資源循環エリアでは月島JFEアクアソリューション、VEOLIA、西原環境、MEIDEN、光硬化工法協会(LCR)などが並び、資源循環・脱炭素をテーマにした展示も広く見られました。東京都下水道局をはじめとする自治体ブースでは、事業PRや採用広報を意識した演出も多く、下水道事業の「見せ方」への工夫が年々進んでいることを感じさせる内容でした。

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まとめ

「下水道展’26 東京」は、老朽化対応・浸水対策・人手不足という下水道業界共通の課題に対し、大手メーカーの実績ある技術と、IT・DXゾーンに集まった新興技術の両方が確認できる展示会でした。管路資器材・下水処理といった主要ゾーンでは実演を伴う体験型ブースが来場者の足を止めており、単なる製品陳列ではなく「その場で理解を深めてもらう」設計が来場者の滞在時間や商談機会につながっている点は、業種を問わず展示会出展を検討する企業にとって参考になるポイントといえます。