2025年4月15日(火)から17日(木)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、中食・外食業界および関連産業を対象とした国内最大級の展示会「FABEX(ファベックス) 2025」が開催されました。食品業界の最新トレンドや新商品、新技術が一堂に集まるこのイベントは、今年も多くの業界関係者で賑わいました。本レポートでは、会期中の会場の様子や注目したポイントを章ごとにご紹介します。食品業界の動向把握や、今後のビジネス展開のヒントとしてご活用いただければ幸いです。
「FABEX(ファベックス) 2025」は、食品業界の専門メディアである日本食糧新聞社が主催し開催されました。この展示会は、「惣菜デリカ」「弁当」「給食」「配食サービス」「外食」など、いわゆる「中食・外食」市場に特化した商談展示会であり、原材料、製品、機器、容器・包装、衛生管理、販促支援、システムなど、多岐にわたる分野の企業が出展しました。
FABEXの大きな特徴は、専門性の高い複数の展示会が同時に開催される点にあります。2025年も例年通り、以下の専門展示会が併催され、相乗効果により多くの来場者とビジネスチャンスを生み出していました。
これらの展示会が一体となることで、食品製造から加工、流通、販売、サービスに至るまでのフードバリューチェーン全体を網羅する、他に類を見ない総合的な食品展示会となっています。
会場には、終日多くの来場者が訪れていました。特に、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、百貨店などの小売業のバイヤー、ホテルやレストラン、給食・配食などの外食・サービス業の関係者、そして食品メーカーの製品開発担当者や品質管理担当者が目立ちました。各ブースでは活発な商談や試食が行われ、具体的な商品導入や提携に向けた熱心な情報交換が見られました。
同時開催の展示会の影響もあり、特定のカテゴリー(例:スイーツ、食肉、麺類、ワイン)に特化した目的を持つ来場者から、幅広い分野の最新情報を求める来場者まで、多様なニーズを持った人々が集まっている印象を受けました。特に、人手不足やコスト上昇といった業界共通の課題に対する解決策を求める動きが強く、関連技術やサービスを提供するブースには多くの人が集まっていました。
出展ブースは、さまざまなカテゴリーで構成されており、多彩なサンプル品や試食品が所狭しと並び、活気に満ちていました。
全体的な傾向として、「省人化・効率化」「サステナビリティ・SDGs」「健康・ウェルネス」「冷凍技術の進化」「フードテック」といったキーワードに関連する展示が多く見られ、業界が直面する課題への対応と、新たな価値創造への意欲が感じられました。
「FABEX(ファベックス) 2025」および同時開催展は、中食・外食産業を中心とした食品業界の「今」と「未来」を映し出す重要なプラットフォームであることを改めて感じました。原材料から製品、機器、資材、システムに至るまで、最新の情報と技術が一堂に会し、活発な商談や情報交換が行われる場は、参加者にとって非常に有益な機会となったでしょう。
特に、人手不足対策としての自動化・効率化ソリューションや、環境意識の高まりを受けたサステナブルな取り組み、健康志向に応える商品開発などは、今後ますます重要性を増していくと考えられます。今回の展示会で得られた知見やネットワークは、各社の今後の事業戦略において大きな推進力となることが期待されます。
ネクスドライブは展示会の戦略立案から営業オペレーション構築、導線・ブース配置、会期後のインサイドセールス戦略まで、包括的なサポートを行い、展示会の成果を最大限に引き出します。ぜひご相談ください。