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【展示会レポート】AI博覧会 Summer 2025:業務効率化とDX推進に役立つAI最新トレンド

2025年8月27日〜28日に東京国際フォーラムで開催された「AI博覧会 Summer 2025」には、AI技術のビジネス活用をテーマに、非常に多くの来場者が足を運びました。私たちは、AIを活用したビジネスの最前線と、業務効率化やDX推進に役立つ具体的なヒントを探るため、本展示会に参加しました。

本レポートでは、注目を集めたAIソリューションの最新情報や、来場者が関心を寄せていたテーマ、そして今後のAI導入に役立つポイントについて詳しくご紹介します。皆様の業務へのAI導入や活用のイメージを具体化する一助となれば幸いです。

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第1章:主催とイベント概要について

「AI博覧会」は、AI関連の情報ポータルサイトを運営する株式会社アイスマイリーが主催する、国内最大級のAI専門展示会です。AIの導入を検討する企業担当者と、革新的なAIソリューションを提供する企業を直接結びつけることを目的としています。会場となった東京国際フォーラムには、AIに関連する多種多様なサービスや製品を持つ企業が数多く出展しました。生成AI、AIエージェント、AI-OCR、画像認識、不正検知、リスク判定、ロボティクス、AI議事録など、幅広い分野の最先端技術が一堂に会しました。

来場者数については現時点で正式な発表はありませんが、前回2025年春の実績は6,314名でした。今回は東京国際フォーラムという大規模な会場に拡大したこともあり、前回を大きく上回る盛況ぶりが見て取れます。写真でも分かる通り、会場内は多くの人で賑わい、通路が混雑するほどでした。

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第2章:来場者の傾向

会場で出展者や来場者と交流する中で、AI技術に対する関心が具体的な課題解決へとシフトしていることが強く印象付けられました。来場者の多くは、「自社のこの業務をAIで改善したい」「〇〇部門の生産性を上げたい」といった明確な目的意識を持っているように思えました。

特に目立っていたのは、AI導入推進部門、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進部門、事業企画、そして経営・経営企画部門の担当者です。彼らは、AIを単なる新しい技術としてではなく、組織全体の業務効率化や生産性向上、ひいては競争力強化・変革に必要な重要なツールとして捉えています。

来場者が特に高い関心を示していたテーマは以下の通りです。

  • 生成AIによるコンテンツ・業務自動化:議事録の要約、企画書の骨子作成、動画作成、メール文面の自動生成など、日々の業務を効率化するツールに注目が集まりました。

  • AI-OCRによるデータ入力の自動化:紙の書類をデータ化するだけでなく、その後の処理まで含めて自動化するソリューションが人気でした。

  • AIエージェントやAIチャットボットによる対応:特定の業務や顧客対応をAIが自動的に処理し、問い合わせへの応答から後続アクションまで一貫して実行できるソリューションへの注目度が高まっていました。これにより、限られた人的リソースをコア業務に集中できる点が注目されていました。

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第3章:出展ブースの様子

出展各社は、自社のAIソリューションがもたらす具体的なメリットや、導入後の効果を分かりやすく伝えることに注力していました。単なる技術の説明ではなく、実務での活用シーンを想定したデモンストレーション多くのブースで実施されていました。

生成AIを活用したソリューション

展示会で最も多くの来場者を引きつけていたのは、生成AI関連のブースでした。特に、特定の業務に特化したソリューションが注目を集めました。例えば、散在する社内文書を学習させ、社員の質問に瞬時に回答する社内向けAIアシスタントや、顧客の購買履歴や行動データに基づいて、パーソナライズされたマーケティング文面を自動生成するツール、プレゼンテーション資料や議事録の自動生成など、具体的なAI活用事例が豊富に提示されていました。

AI-OCRとRPAの連携ソリューション

多くの企業が抱えるアナログな業務、特に紙の書類処理を効率化するソリューションも、引き続き重要なテーマでした。AI-OCRは、手書きの文字認識精度が飛躍的に向上しており、これにRPAを組み合わせることで、請求書や契約書のデータ化から経理システムへの入力まで、一連の作業を完全自動化するソリューションが多数紹介されていました。

画像認識・解析ソリューション

製造業や物流、建設など、幅広い産業のDXを支える画像認識AIも大きな存在感を示しました。製造ライン上を流れる製品の微細なキズや欠陥を自動で検知する外観検査AIや、建設現場での作業員の安全帯着用をリアルタイムで監視するAIカメラ、さらには農業分野で収穫物の品質を判別するAIなどがデモンストレーションされていました。これにより、人手不足の解消や品質管理の向上といった、具体的な導入メリットが示されました。

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AI博覧会 Summer 2025-6展示会常連企業の「Helpfeel」

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まとめ

「AI博覧会 Summer 2025」は、AIがもはや一部の専門家だけのものではなく、あらゆる業種のビジネスパーソンが業務を根本から見直し、成長や変革を実現するための不可欠なツールとなっていることを強く印象付けるものでした。

今回登場した多くのソリューションは、AI技術単体に限らず、クラウドサービスやSaaS、RPAなど複数技術を組み合わせることで、より高い業務改善効果を発揮できる点が際立っていました。AI導入の際には、自社の業務全体を俯瞰し、最適な技術の組み合わせを検討することが重要です。 本展示会で得られたさまざまなヒントをもとに、ぜひ自社のDX推進に向けた第一歩を踏み出してみてください。

ネクスドライブでは、展示会コンサルティングから1日単位の展示会営業代行、営業・マーケティング顧問まで幅広いサービスを提供しています。展示会での成果最大化をお考えの際は、ぜひご相談ください。

 

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