展示会は、多くの企業や来場者が集まる貴重な交流の場です。自社ブースへの集客を増やし、企業名やサービスを効果的に印象付け、将来のビジネスチャンスに繋げるためには、戦略的なアプローチが不可欠です。その中でも「ノベルティグッズ」は、来場者の関心を引きつけ、記憶に残すための重要なツールです。装飾に比べてコストが低く、来場者にアピールできる手段となります。
しかし、「どんなノベルティを選べば良いのか?」「どうやって渡せば効果的なのか?」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。あまり考えずに料金面だけで「ノベルティグッズ」を決めている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、数あるノベルティグッズの中から、展示会で特に効果が期待でき、受け取った来場者にも喜ばれるおすすめのアイテムを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴、効果的な渡し方や声がけの例、ターゲット層、期待できる効果などを詳しく解説していきますので、ぜひ貴社の展示会戦略の参考にしてください。
エコバッグは今や生活に欠かせないアイテムであり、展示会でも人気のノベルティとして定着しています。その高い実用性から、受け取った人が日常的に何度も使用する可能性があります。広い印刷スペースを活用して企業のロゴやメッセージを効果的に伝えることができ、企業の認知度向上に役立ちます。素材やデザインを工夫することで、ブランドイメージを的確に表現することも可能です。しかし、多くの出展企業が配布しているため、他と差別化するためには一工夫が求められます。
効果:展示会では、各社のパンフレットや受け取ったノベルティを入れるためにエコバッグが必須となります。会期後も日常的に使用されることで、高い宣伝効果(ブランドの露出)や、実用性による好感度の向上が期待できます。
ポイント:展示会当日は多くの企業がエコバッグを配布するため、できるだけ大容量のエコバッグを選ぶのが良いでしょう。大きなサイズであれば、他のエコバッグも収納でき、受け取ってもらえる可能性が高まります。また、IKEAタイプのポリプロピレン製バッグは実用性が高く、人気があります(SmartHRやセーフィーなどで配布されています)。
声がけ:「お持ちのチラシなどをこのエコバッグにどうぞ」「このエコバック大きいので、全部の荷物が入りますよ」など、呼び込みからブース内接客までシーンを選ばずお渡しが可能です。
低~中コスト。サイズや素材(不織布、コットン、ポリエステル、ポリプロピレン等)、印刷色数、発注ロット数に大きく依存します。大量発注により単価を抑えやすいアイテムです。1回だけの出展に利用するだけでなく、継続して利用ができるため大量発注してストックしておくのも良いです。
広い展示会場を歩き回る来場者にとって、エナジードリンクは気分を高めてくれる嬉しいアイテムです。「元気」や「活力」といったイメージを与え、ポジティブな印象を残す効果が期待できます。レッドブルやモンスターといった商品が一般的で、思わず手に取りたくなるアイテムです。
効果:即座にリフレッシュ効果をもたらし、ポジティブな体験を提供します。ブランドを「元気」や「活力」といったイメージと結びつけ、印象に残りやすくします。
ポイント:配布するタイミングとしては、会場が開いてすぐの時間帯や、午後に来場者が疲れを感じ始める頃が特に効果的です。冷やして提供できれば、さらに満足度が向上します。また、他のノベルティと組み合わせるのも効果的です。
中コスト。ドリンク自体の費用に加え、オリジナルラベルの印刷が可能なものもあります。ロット数によって価格は変動しますが、スペースを取るため、大量配布は推奨しません。安価なノベルティと組み合わせて、数量限定で配布するのが良いでしょう。冷蔵保管が必要な場合、その費用も考慮する必要があります。
大人もつい手に取ってしまう、遊び心満載のノベルティです。特に「光る」仕掛けは、屋内会場で注目を集め、ブースの存在感を高める効果があります。特にお子様がいる来場者には「お土産」として持ち帰りたい、同僚に渡したいといった思いが生まれるため、ターゲットを意識することが重要です。そのため、実用性を重視する来場者や若年層には、他のアイテムほどの魅力を感じない場合もあります。
効果:光る仕掛けが目を引くため、ブースへの集客に大きく貢献します。特にお子様がいる30代以上の方々にアピールしやすく、会話のきっかけ(アイスブレイク)としても役立ちます。
ポイント:ファミリー層や女性が多く訪れる展示会で特に効果を発揮します。BtoB展示会でも、業界によっては斬新さ・新鮮さがあり非常に目立ちます。配布時には、スタッフが実際に光らせて見せることで、楽しさを演出し、より効果的にアピールできます。
声がけ:「ご覧ください、これが光りますよ!お子様へのお土産にいかがですか?」「かわいいヨーヨーを記念にどうぞ!」など、楽しさを強調して、注目を集めます。
渡し方: ブース前で気軽に配布して注目を集めたり、商談後の和やかな雰囲気で渡したりするのにも適しています。話のきっかけ作りとしてお渡ししましょう。
低~中コスト。ヨーヨー自体は手頃な価格ですが、「光る」機能やキャラクターデザインが加わるとコストが増加します。大量に発注することで、単価を抑えることができます。
展示会で疲れた一日の終わりに、リラックスを提供する入浴剤は、「お疲れ様」という感謝の気持ちを伝えるノベルティです。一般的なノベルティとは異なるパーソナルケアアイテムは、受け取った来場者に喜びと特別感を与え、印象に残りやすいでしょう。個包装が主流で配布しやすく、パッケージにオリジナルのチラシを入れることでブランドを効果的にアピールできます。
効果:展示会後の自宅でのリラックスタイムを提供する体験と結びつけることで、ポジティブな記憶として残りやすくなります。来場者への配慮や気遣いを示すことで、企業の丁寧な姿勢を印象付けることができます。また、チラシを同封することで、後から思い出してもらえる効果も期待できます。
ポイント: 「疲労回復」や「リラックス」といった効果を謳うものや、季節に合った香りを選ぶのが良いでしょう。個別包装で大量に配布しやすいサイズのものを選びましょう。チラシには、明確なメッセージとQRコードを入れることで、効果的に情報を伝えられます。
声がけ:「今日は一日お疲れ様でした!ぜひこちらでゆっくりとお風呂に浸かって、疲れを癒してください」「バブはいかがですか?たくさん歩かれてお疲れですし」など、相手をねぎらう言葉を添えて丁寧にお渡しします。
渡し方: 声がけのきっかけ・コミュニケーションの一環として活用しましょう。個包装で配布しやすいので、できるだけ多くの方に配ることを心がけましょう。
低~中コスト。一般的な入浴剤の個包装は比較的安価です。チラシの作成、有名ブランド品の使用などはコストが上がりますが、少額なためそこまに気にはならないと思います。個包装のため、配布数の調整がしやすい点はメリットです。
折ると化学反応で光るこのアイテムは、イベントやコンサート、お祭りでよく見かけるものです。手首に巻くブレスレットタイプは、スタッフが身につけるだけで目立ち、強力な視覚効果を発揮します。ブースの演出にも使え、装飾に注目を集めることができます。光るヨーヨーボールと同様に、お子様がいる来場者にも人気がありますが、フォーマルな業界の展示会では少し不適切に感じられることもあります。
効果:スタッフが身につけることで目立ち、来場者の視線をブースの装飾に引き寄せ、声をかけるきっかけを作ることができます。楽しさや特別な体験を演出し、印象に残りやすいブースにすることができます。
ポイント:お子様や職場の同僚へのお土産としても喜ばれます。色を複数用意することで、選ぶ楽しさがあり、会話が盛り上がります。
声がけ:「光るブレスレットをお子様や同僚へのお土産にいかがですか?」「手首に付けて、展示会をお祭り気分で楽しみましょう!」など、来場者が思わずクスッと笑ってしまうようなトークが効果的です。楽しさや一体感を強調する言葉を意識しましょう。
低コスト。特に数百本単位での筒売りで購入すると、単価が非常に低く抑えられます。大量に配布してブース周辺の雰囲気を盛り上げる際に、コストパフォーマンスの高いアイテムです。ただし、一度光らせると効果は数時間程度であり、未開封状態での保管条件(有効期限や温度)に注意が必要です。発注前には商品の仕様や、発送時の振動で発光液が混ざらないかを確認することも重要です。
今回は、展示会で効果を発揮するノベルティグッズとして、「エコバッグ」「エナジードリンク」「光るヨーヨーボール」「入浴剤」「サイリウム・ブレスレット」の5つを、コスト感と共にご紹介しました。これらのアイテムは、以下の特徴を持っています。
・意外性や実用性で来場者の心をつかむ
・コスト感を考慮しながら効果的な選択が可能
・配布方法や声がけ次第で、より強い印象を残せる
展示会でのノベルティグッズは、集客や展示会の成果全体に影響を与える重要な要素です。ブースの装飾や訴求メッセージ、声がけの内容と連携させて、戦略的にグッズを選定しましょう。安易に「これでいい」と決めるのではなく、低コストで最大の効果を狙うことが重要です。試行錯誤を重ね、自社に最適なノベルティを見つけてください。この記事が貴社の展示会成功に役立つことを願っています。
「どのターゲットに何が適しているか?」「予算内で最適なノベルティは何か?」「自社のプロダクトと相性の良いノベルティは?」など、具体的なご相談があれば、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。