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【展示会レポート】第17回 マーケティングWeek 夏 2025:最新のマーケティングトレンドが集結し、ビジネス成長を加速

作成者: Shinsuke Uei|2025/06/19

2025年6月18日から20日の3日間、東京ビッグサイトは「第17回 マーケティングWeek 夏 2025」の開催により、活気に満ちていました。本展示会は、新規顧客獲得、ブランド認知拡大、顧客ロイヤルティの向上、売上最大化など、企業が直面する多彩なマーケティング課題の解決を支援するため、最先端のソリューションやサービスが一堂に集結する、日本最大規模のマーケティング専門展示会として、業界内外から大きな注目を集めました。

戦略立案から具体的な施策の実践、さらには効果検証に至るまで、ビジネスのあらゆる段階を網羅する知見と出会いが凝縮された3日間となり、来場者にとっては自社の成長を加速する新たな情報やパートナーシップを築く貴重な場となりました。

第1章:主催とイベント概要について

「第17回 マーケティングWeek 夏 2025」は、日本を代表する展示会主催の一社であるRX Japan株式会社によって運営されています。同社は、多様な業界で高い専門性を持つ展示会を数多く手がけており、企業の課題解決や市場活性化を積極的にサポートしています。本展示会の根底には、「売上につながる仕組みづくり」を追求する企業への支援という明確な使命が据えられています。マーケティング、販促、Web、営業推進、経営といった幅広い分野のプロフェッショナルが抱えるそれぞれの課題に向き合い、最適なソリューションの提供を目的としています。

展示会は、以下の9つの専門展によって構成され、マーケティングの広範な領域を網羅する包括的な内容を提供しました。

  • 営業支援EXPO:SFA(営業支援システム)、CRM(顧客関係管理システム)、名刺管理、インサイドセールス(営業代行)、ウェビナーツールなど、営業活動の効率化と生産性向上を目的としたサービスが紹介されていました。
  • CX・顧客育成EXPO:LTV(顧客生涯価値)の向上を目標に、顧客満足度の強化やロイヤルティプログラムの導入、カスタマーサポートの充実、チャットボットを活用した対応、さらにVOC(顧客の声)分析といった、顧客体験(CX)を高める幅広いサービスが展開されていました。
  • データインサイトEXPO:ビッグデータ分析、MA(マーケティングオートメーション)、DMP(データマネジメントプラットフォーム)、そして最先端のAI技術を活用したマーケティング戦略やツールが紹介されました。データに基づいた意思決定を支援する技術が多数展示されていました。
  • マーケター採用・育成支援EXPO:マーケティング人材の採用支援サービス、研修プログラム、リスキリング、アウトソーシングなど、企業のマーケティング組織強化と人材育成に貢献するソリューションが展示されていました。
  • 販促EXPO:製品やサービスの販売促進を強化するための多様なツールやアイデアが紹介されました。ノベルティ、イベント企画、サンプリングなど、具体的な販促手法が集結しています。
  • Web・SNS活用EXPO:デジタルマーケティングの要となるWebサイト制作、SEO/MEO対策、各種SNS運用、動画マーケティング、インフルエンサーマーケティングなど、オンラインでの顧客接点強化に焦点を当てたソリューションが展示されていました。
  • クリエイティブテック Tech EXPO:ブランドの世界観を表現するクリエイティブ制作(デザイン、写真、動画など)や、AR/VR、メタバースといった最新技術を活用した体験型コンテンツ、ブランディング戦略に関するソリューションが展示されていました。
  • ECグロースEXPO:ECサイトの構築・運営、集客、決済システム、物流、フルフィルメント、越境ECなど、EC事業の拡大と売上向上に特化したソリューションが紹介されていました。
  • 広告メディアEXPO:テレビ、ラジオ、新聞、雑誌といったマス広告から、デジタル広告、OOH(屋外広告)、交通広告、さらにはインフィード広告など、多様なメディア戦略と広告手法が一堂に会しました。

各専門展が横断的に連携することで、来場者は自社の具体的なビジネス課題に対応する革新的な製品やサービス、ソリューションを効率よく発見でき、総合的なマーケティング戦略の立案にも大いに役立てることができました。

第2章:来場者の傾向

「マーケティングWeek 夏」は、その多彩な専門展構成により、幅広い業種や業界で活躍するビジネスパーソンを対象としています。来場者は、マーケティング・営業・事業開発・Web・広報・販売促進・店舗企画など、ビジネスの成長と顧客接点の強化に直結する部門のキーパーソンが中心を占めていました。

来場目的としては、マーケットのトレンド把握や自社課題を解決するための具体的なソリューションの発見、新たなビジネスパートナーとのネットワーキング、さらには競合動向のリサーチが挙げられます。AIを活用したパーソナライズ戦略や、データドリブンな意思決定体制の構築、SNSによるコミュニティ形成、顧客体験(CX)の最適化、持続可能なビジネス成長など、最新のヒントや実践知を積極的に求めている姿が見受けられました。

また、前回2024年7月開催「第16回 マーケティングWeek 夏」の来場者数は35,881名となり、情報収集や新たな導入施策に対するニーズの高さがうかがえます。来場者と出展社の活発な交流、商談の場も多く設けられ、具体的な導入検討が数多く進められていました。

第3章:出展ブースの様子

「第17回 マーケティングWeek 夏 2025」の会場には、最先端マーケティング技術・製品と独創的なサービスが勢ぞろいしていました。各ブースでは単なる商品説明に留まらず、実際の画面を使ったデモや導入事例の共有、実践的なセミナーが盛んに実施されていました。

特に印象的だったのは、AI(人工知能)やデータ活用をテーマにしたソリューションが多彩に展開されていた点です。例えばAIによる購買履歴や行動データ分析を活用し、最適なタイミングでパーソナライズされたコンテンツを自動配信するMA(マーケティングオートメーション)ツールや、膨大な顧客情報からインサイトを抽出し、ターゲット層の特定や売上予測を可能にするデータ分析基盤が、来場者の注目を集めていました。

デジタル広告領域では、より高精度な効果測定を実現するアドテクノロジーや、多様なフォーマットに対応するクリエイティブ制作ツールが紹介され、SNSマーケティング分野では、動画やインフルエンサーとの連携強化プラットフォーム、さらにUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用した訴求手法も提案されていました。

加えて、顧客接点を広げるカスタマーエンゲージメントツールや、チャットボットによる24時間体制のカスタマーサポートシステム、顧客の声を収集・分析しサービス改善に役立てるVOC(Voice Of Customer)管理システムなど、LTV向上に直結するCX強化のための多様なサービスもブースで多数紹介されていました。

特に多くの来場者で盛況だった販促EXPOでは、定番のノベルティグッズやPOP、デジタルサイネージ、小物類など、趣向を凝らした幅広い製品が並び、サンプル配布も活発に行われていました。

各ブースでは、来場者の個別ニーズに合わせて出展者がじっくりとヒアリングを行い、その場で最適なソリューションを提案する光景が随所で見られました。こうした対話を通じて、来場者は自社の課題解決につながる実践的な導入イメージを鮮明に描くことができ、商談も非常に活発な雰囲気でした。また、初日18日の17時からはRX Japan主催による「マーケター交流会」が開催され、来場者同士や出展者がお酒や軽食を楽しみながら自由に語り合える、有意義なネットワーキングの場となっていました。

内海産業の多種多様な販促グッズ

ベーシックのリード獲得に特化したツール「ferret」

ユニファーストの「ゴミから作ったブランケット・エコバッグ」

「マーケター交流会」の様子

まとめ

「第17回 マーケティングWeek 夏 2025」は、最新のマーケティングトレンドと実践的なソリューションが結集し、現代ビジネスに不可欠な知見を提供する、非常に価値のある展示会となりました。主催のRX Japan株式会社による全9専門展の網羅的な構成により、来場者は自社の課題や事業フェーズに応じた最適な情報と出会うことができます。AI、データ活用、デジタル広告、CX(顧客体験)など、日々進化するマーケティングの潮流のなか、企業が競争優位を築く具体的なヒントが随所に提示されていました。

来場者は、幅広いソリューションの比較検討や専門家との直接対話、業界最前線の動向把握を通じて、今後のマーケティング活動の戦略立案・実践に向けて多くの学びと刺激を得られたことでしょう。本展示会は、単なる製品展示の枠を越え、ビジネスの未来を創造するための出会いと発見の3日間だったといえます。

株式会社ネクスドライブでは、展示会コンサルティングはもちろん、1日から利用できる展示会営業代行や事務局運営まで幅広く対応しております。展示会での成果最大化に向けて、ぜひお気軽にご相談ください。