こんにちは。ネクスドライブ代表の上井です。2025年3月4日から7日までの4日間、東京ビッグサイトにて「日経メッセ2025...
【来場レポート】製造業の未来を映す!インターモールド | 金型展 | 金属プレス加工技術展 2025
2025年4月16日、日本のものづくりの心臓部ともいえる技術が一堂に会する大規模展示会「インターモールド2025 | 金型展2025 | 金属プレス加工技術展 2025」が東京ビッグサイトで華々しく開幕しました。会期は4月18日までの3日間。国内外の製造業関係者が多数集まり、最新技術や製品に接する貴重な場となっていました。初日から多くの来場者で賑わっていました。
本レポートでは、開催中の本展示会について、その概要、来場者の動向、そして注目の出展ブースの様子をレポートします。貴社のビジネスに役立つ情報収集の一助となれば幸いです。
第1章:主催とイベント概要について
主催: 本展示会は、一般社団法人日本金型工業会や一般社団法人日本金属プレス工業協会などによって主催されています。インターモールドは、金型技術の専門展示会として確固たる地位を築き、金型展、金属プレス加工技術展と共に開催されることで、素形材加工技術全般を網羅する日本最大級の展示会へと発展してきました。
開催概要:
- 名称: インターモールド(INTERMOLD)2025 / 金型展2025 / 金属プレス加工技術展2025
- 会期: 2025年4月16日(水)~4月18日(金)
- 会場: 東京ビッグサイト 南展示棟
- 公式サイト: https://www.intermold.jp/
- 同時開催:AM EXPO
テーマと特徴:
今回のテーマは「技術連携で変革をリードす る」であり、金型やその加工技術を中心に、ロボティクス、AI、DX、SDGs、自動化・省人化といった多岐にわたる分野の展示が行われていました。製造・設計、プレス加工、成形技術に加え、これらを支える周辺技術(工作機械、工具、測定機器、ソフトウェア、3Dプリンタ、材料、磨き技術など)が一堂に会し、日本のものづくり産業の最新の動向と未来を体感できる場となっています。
第2章:来場者の傾向
本展示会には、例年、自動車、電機・電子部品、精密機器、航空、医療機器といった幅広い分野の製造業関係者が多数来場します。特に、以下のような目的を持った方々が多く訪れていると考えられます。
- 設計・開発担当者: 新製品開発のための最新加工技術や材料の情報収集、技術的な課題解決探し。
- 生産技術・製造担当者: 生産効率向上、コスト削減、品質向上に繋がる設備やツールの探索、自動化・省人化ソリューションの導入検討。
- 購買・調達担当者: 新規サプライヤー開拓、既存取引先との関係強化、最新の価格動向や技術情報の入手。
- 経営層・管理職: 業界全体のトレンド把握、自社の技術戦略策定、DX推進やSDGs・カーボンニュートラル対応への情報収集。
会場では、最新の製品やサンプルを展示し、来場者と積極的に技術相談を行う光景が多く見受けられました。最新技術への関心はもちろん、日本のものづくりに特有の伝統技術を実演するブースには多くの人が集まっていました。
※(有)ミサト技研 代表による30年以上の「匠の技」である金属磨きのデモンストレーション
第3章:出展ブースの様子
海外パビリオンを含めた国内外の有力企業が多数出展し、最新の製品や技術を競って披露しています。特に注目される技術分野としては、以下のようなものが挙げられます。
- 高精度・微細加工技術: 金型製造における更なる高精度化、複雑形状への対応、難削材加工技術など、ミクロンオーダーの精度を追求する技術が展示されています。
- 自動化・省人化ソリューション: ロボットを活用した搬送・加工システム、AIを活用した検査装置、段取り時間短縮に貢献するツールなどが注目を集めています。人手不足という課題に対応する現実的な解決策が求められています。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)関連: CAD/CAM/CAEソフトウェアの最新機能、生産管理システム、IoTを活用した稼働監視、シミュレーション技術などが展示され、設計から製造、管理までのプロセス全体のデジタル化を支援する提案が見られます。(スタートアップ出展企業としては非常に目立っていたのがキャディ株式会社)
- 積層造形(AM/3Dプリンティング): 金型への応用(冷却水管の最適化など)や、治具・試作品製作、少量多品種生産への活用事例などが紹介されています。金属3Dプリンタの進化も目覚ましいものがあります。
- 測定・検査技術: 高精度な三次元測定機、非接触測定器、画像処理技術を用いた外観検査装置など、品質保証に不可欠な最新技術が展示されています。
各ブースでは、実機を使ったデモンストレーションや加工サンプルの展示が行われ、技術者と来場者の直接的な対話・技術交流が多く行われていました。大規模展示会ならではの光景でした。
今回の特別展示では、テスラ車「Model Y」の分解された部品が展示され、普段は目にすることのない部品が個別に並べられており、来場者は写真を撮ったり、直接手に取ったりしていました。
まとめ
インターモールド | 金型展 | 金属プレス加工技術展 2025は、日本の製造業を支える技術の現状と未来を示す、極めて重要な展示会と感じました。高精度化、自動化、デジタル化、AI化といった大きな流れの中で、各企業が工夫を凝らした技術やソリューションが展示されており、製造業全体の進化を実感することができました。私は大田区出身で、幼少期には町工場の廃材で遊んだり、工場の迷路のような隙間の道で遊んだ記憶が蘇りました。
会期は4月18日(金)まで続きます。最新の加工技術や業界動向にご興味のある方は、ぜひ会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。会場で得られる情報や技術に触れ、そして人との繋がりは、きっと貴社のビジネスに新たな価値をもたらすはずです。弊社ブログでは、今後も製造業のDXや最新技術に関する情報を発信してまいります。今回のレポートが、皆様の情報収集の一助となれば幸いです。
株式会社ネクスドライブは展示会の戦略立案から営業オペレーション構築、導線・ブース配置、会期後のインサイドセールス戦略まで、包括的なサポートを行い展示会の成果を最大限に引き出します。ぜひご相談ください。