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【展示会レポート】第54回 国際ホテル・レストラン・ショー(HCJ 2026):宿泊・飲食業界の最新トレンド

作成者: Shinsuke Uei|2026/02/22

2026年2月17日(火)から20日(金)までの4日間、東京ビッグサイトにて国内最大級のサービス産業向け展示会「HCJ 2026」が開催されました。本展示会は、宿泊・外食・給食業界の課題解決を目的とした3つの専門展示会で構成されています。インバウンド需要が本格的な回復を見せる一方で、深刻な人手不足やコスト高騰といった課題に直面するサービス産業において、どのような最新ソリューションが登場したのか。本レポートでは、現地で確認した事実情報をもとに、業界の最新動向を詳しくお届けします。

第1章:主催とイベント概要について

「HCJ 2026」は、以下の3つの展示会から構成される総合展示会です。

第54回 国際ホテル・レストラン・ショー
第47回 フード・ケータリングショー
第26回 厨房設備機器展

主催は、一般社団法人日本能率協会をはじめとする複数の業界団体です。東京ビッグサイトの東展示棟(4〜6ホール)および西展示棟(1〜4ホール)を使用し、出展規模は約850社/2,400ブースに及びました。

今回の主要テーマには、AI・DX・ロボティクスの活用による「生産性向上」や、多様化する宿泊ニーズに応える「ペットツーリズム」などが掲げられました。

第2章:来場者の傾向

会期中の来場者数は、4日間合計で以下の通り発表されました。

2026年2月17日(火):12,901名
2026年2月18日(水):15,104名
2026年2月19日(木):14,814名
2026年2月20日(金):12,327名
4日間合計:55,146名(※2025年開催時の49,334名を上回る規模)

会場内では、全国各地からホテルの経営層や施設管理・購買担当者に加え、飲食店オーナー、給食事業関係者、レストラン関係者など、多様な来場者の姿が見られました。とりわけ、人材不足への対応策や、インバウンド需要への対応につながる商材に対する関心の高さが印象的でした。

第3章:出展ブースの様子

会場内は、大きく「ITソリューション」「客室備品」「厨房設備」などのカテゴリーに分かれて展示が行われました。

AI・DX・ロボットによる省人化
最も注目を集めたのが「AI / TECH / DX INNOVATION ZONE」です。配膳ロボットや自動調理器、AIを活用したレベニューマネジメントシステム、自動チェックインシステムなどが多数展示されました。単なる「自動化」にとどまらず、スタッフの負担を減らしながら顧客満足度を向上させる「ホスピタリティとテクノロジーの融合」を掲げるブースが目立ちました。

ペットツーリズムと新市場の開拓
西展示棟のアトリウム会場では、新設された「ペットツーリズム」エリアが展開されました。ペット同伴宿泊に特化した消臭機能付きのインテリア材や、専用のアメニティ、ドッグラン設営のノウハウなどが紹介され、新たな付加価値を求める宿泊施設関係者が足を止めていました。

厨房の効率化と持続可能性
厨房設備機器展では、再加熱とチルド冷蔵を1台でこなす温冷配膳車や、人間工学に基づいたコンパクトな調理機器が実演されました。省スペースでの運営や、経験の浅いスタッフでも品質を維持できる操作性の高い機器に注目が集まっていました。

まとめ

「HCJ 2026」では、サービス産業が抱える「人手不足」という課題に対し、具体的な解決策を提示する製品・サービスが会場を埋め尽くしました。最新のAI技術やロボティクスの導入により、業務効率化を図るだけでなく、それによって生まれた時間を「接客」という付加価値に転換しようとする業界の明確な姿勢が見て取れました。また、ペットツーリズムのような新市場へのアプローチは、今後の宿泊・飲食ビジネスにおける差別化の鍵となる要素です。今回の展示会で得られた最新知見やソリューションの動向は、今後のビジネス戦略を策定する上で重要な指針となります。

 

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