2025年の新たな年を迎え、もう第1四半期(1月〜3月)が終了しました。ChatGPTやDeepSeekを中心に、ビジネスの最前線では絶え間ない変化と進化が続いています。特に、2025年の第1四半期から第2四半期にかけて開催されるBtoB展示会は、その年や翌年のビジネスの流れをいち早く把握するための絶好の機会となります。
弊社ネクスドライブは、常に時代の先を見据え、お客様のビジネス成長を支援してきました。本稿では、多くの展示会情報と最新のテクノロジー動向を踏まえ、2025年1QのBtoB展示会で「次世代の波」に乗るために注目すべき3つの重要なトレンドを独自に分析し、皆様にご提供いたします。AIやWeb3など単なる技術トレンドのワードに留まらず、企業の競争力強化、生産性向上、そして新たな価値創造の鍵を握ると言えます。皆様のビジネスを次のステージへと押し上げるヒントを得ていただければ幸いです。
2025年1QのBtoB展示会で特に注目されるトレンドの一つが、「AIエージェント」の進化と普及です。AIエージェントは、自然言語処理、機械学習、深層学習といった高度なAI技術を駆使し、人間の指示や質問を理解して自律的にタスクを遂行するソフトウェアです。その適用範囲は企業のあらゆる部門に広がっています。従来のAIチャットボットと比べて、AIエージェントはより複雑なタスクに遂行できる点が大きな特徴です。
高度な自然言語処理能力:人間の意図を正確に把握し、自然な会話を通じて情報提供やタスクの実行をサポートします。また、Deep Researchのように人間を超える能力でリサーチを行います。
自律的なタスクの遂行: 複雑な業務プロセスを自動化し、人間の介入なしでタスクを完了させることが可能です。これがAIエージェントの最大の特徴です。
業務の効率化とコスト削減: 定型業務を自動化することで、主に人件費や外注費(コンサルティング、BPOなど)を削減することができます。
2025年1Qの展示会では、汎用的なAIエージェントサービスの出展が多く、差別化が難しいと感じました。今後は、特定の業界や業務に特化したAIエージェントのソリューションでなければ、出展の効果が薄れる可能性があります。例えば、製造業向けのAIエージェントは、設備の異常検知やメンテナンス時期の予測を行い、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。金融業界向けのAIエージェントは、市場動向をリアルタイムで分析し、リスク管理やコンプライアンスチェックを自動化することで、業務の安全性と効率性を向上させることができます。すでに海外では導入されているAI秘書エージェントは、ユーザーやクライアントの食事の好みを考慮し、会食の予約を自動で行うことができます。
市場がまだ発展途上にあるため、自社でAIエージェントを構築する際には、AIツール(ChatGPT、Geminiなど)と、自社で頻繁に使用するSaaS(Slack、notion、ZOOM、Googleドライブなど)、さらにiPaaS(Zapierなど)を組み合わせることで、簡易的なAIエージェントを作成することが可能です。ネクスドライブでは、AI技術を活用した業務支援に関するご相談も承っております。
アフターコロナ以降は人手不足が深刻化し、ビジネス環境の変化が加速する中で、企業はより柔軟で効率的な人員体制を整える必要があります。こうした背景から、2025年1QのBtoB展示会で注目されるトレンドのもう一つが「BPaaS(Business Process as a Service)」です。
BPaaSは、多くのスタートアップ企業が参入を表明している分野で、特定の業務プロセスをクラウドサービスやSaaS上でアウトソーシングするサービスです。従来の業務アウトソーシング(BPO)と比べて、BPaaSは標準化されたプロセス、柔軟な拡張性、固定料金(トランザクション制限あり / + 従量課金制など)といった特徴を持ちます。これにより、企業はITインフラの構築や人材維持費を削減し、必要な時に必要なリソースだけを利用することが可能になります。
展示会では、さまざまな分野に対応したBPaaSソリューションの企業が出展しています。最近では、AIエージェントと同様の価値を提供しているため、BPaaSとAIを組み合わせたソリューションが主流となっています。例えば、人事・労務管理、経理・財務処理といったバックオフィス業務や、顧客管理(CRM)やサプライチェーン管理(SCM)のデータ入力業務など、幅広い業務プロセスがBPaaSの対象となります。特に中小企業にとっては、専門知識やリソースが不足している分野の業務にBPaaSを導入することで、コア業務に集中し、競争力を高めることが可能です。
そしてBPaaSやAIエージェントを導入する際に最も重要なのは、自社の業務プロセスを徹底的に理解し分析することです。業務の棚卸しができていないと、導入しても使い勝手が悪くなり、シャドウSaaS(契約しているが使われない、または契約していることを誰も知らないサービス)になってしまう可能性があります。ベンダーを選ぶ際には、自社の業界や業務に対する理解度、提供するサービスの範囲、セキュリティ対策、カスタマイズ性などを比較検討し、信頼できるパートナーを選ぶことが重要です。
大きな話題となりつつも、仮想通貨やNFTの価値低下、その実用性に対する疑問の声が上がっていたメタバースやXR(拡張現実:AR、VR、MRなどの総称)技術ですが、2025年1QのBtoB展示会では、より具体的なビジネス活用事例がたびたび見られました。
Web3という一言でまとめられがちですが、メタバースはインターネット上に構築された仮想空間であり、アバターを通じて他のユーザーと交流したり、様々なコンテンツやサービスを利用したりすることができます。XR技術は、現実世界と仮想世界を融合させ、新たな体験や価値を提供します。これらの技術は、BtoB領域(またはBtoBtoC領域)においても、以下のような革新的な活用が期待されます。
展示会では、具体的な活用事例やXR技術を体験できるデモンストレーションを行う企業が多く見られました。導入を検討する企業は、自社の課題に応じて、最適なメタバースプラットフォームやXR技術を選ぶことが重要です。特にをターゲットや導入目的を明確にすることが重要で、社内向け、toC向け、toB向けのいずれをターゲットとするのか、目的はなにか、を明確にしましょう。これらの多くは、導入にはある程度のコストがかかるため、将来の拡張性を含めて慎重に検討することが求められます。
2025年1Q以降に開催される展示会の中から、「AIエージェント」「BPaaS」「メタバースやXR技術のビジネス活用」といった3つのトレンドに関連する注目の展示会をいくつかご紹介します。これらの展示会は、最新の技術動向を理解し、具体的なソリューションや導入事例を知るための貴重な機会となります。
これらの展示会は、それぞれが特定の分野において優れた特徴を持ち、皆様のビジネスニーズや課題に応じた効率的な情報収集が可能となります。展示会の公式サイトで詳細な出展情報やセミナー情報を確認し、事前に登録することで、よりスムーズに情報を得ることができます。業界外の方も一度訪れてみると、新たな発見があるかもしれません。
ネクスドライブが独自に分析した2025年1QのBtoB展示会で注目すべき3つのトレンド、「AIエージェント」「BPaaS」「メタバースやXR技術のビジネス活用」を紹介しました。これらはそれぞれ単独でも企業の成長を促進する可能性を秘めていますが、技術を組み合わせることで、さらなる相乗効果が期待されます。
今後もこれらの最先端テクノロジーやお客様のビジネス変革を支援する最新情報を発信していきます。BtoB展示会は、トレンドを直接体験し、自社のビジネスに取り入れるための第一歩となりますので、ぜひ機会があれば展示会に足を運んでみてください。
ネクスドライブは展示会出展の戦略立案から営業オペレーション構築、導線・ブース配置、会期後のインサイドセールス戦略まで、包括的なサポートを行い、展示会の成果を最大限に引き出します。ぜひ展示会出展検討の際はご相談ください。