2025年4月23日(水)から25日(金)までの3日間、東京ビッグサイトは最新技術を求める多くのビジネスパーソンで活気づいています。国内最大級のIT・DX関連展示会「Japan IT Week 春...
【展示会レポート】EDIX(エデックス / 教育総合展)東京 2025:教育の未来を彩る最新トレンドを徹底解説
2025年4月23日から25日にかけて、東京ビッグサイトで日本最大級の教育関連総合展示会「EDIX(エデックス / 教育総合展)東京 2025」が開催されました。本記事では、教育関係者だけでなく、EdTech(エドテック)に関心を持つ企業の人事担当者や研修部門の方々に向けて、会場の活気や来場者の動向、注目の出展ブースの様子を詳しくお伝えします。教育ITソリューション、教材・コンテンツ、STEAM教育など、多岐にわたる分野を網羅するこの教育現場の最新トレンドと今後の展望を深く掘り下げていきます。
第1章:主催とイベント概要について
「EDIX(エデックス)」は、教育関係者にとって最新情報の収集やビジネスチャンスの創出、業界内でのネットワーキングを行う上で非常に重要な展示会です。主催はRX Japan株式会社が務めています。「EDIX 東京 2025」では、教育現場の多様なニーズに応えるため、特定の分野に焦点を当てた領域で構成され、幅広いソリューションや製品が一堂に集まりました。前回2024年の来場者数は26,482人でした。
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業務支援:校務管理システム、業務効率化ツール、コミュニケーションプラットフォームなど、教職員の働き方改革をサポートするソリューションが集まりました。
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教材・コンテンツ:デジタル教材や映像教材、インタラクティブなコンテンツ、教科書や補助教材など、さまざまな学習スタイルに対応する高品質な教材・コンテンツが展示されていました。
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STEAM・探究学習:プログラミング教材やロボット、理科実験器具、探究学習プログラムなど、児童生徒の創造力や問題解決能力を伸ばすための教材やソリューションが紹介されました。
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ICT機器:教育現場のICT環境を整えるために欠かせない、タブレット、PC、電子黒板、プロジェクター、ネットワーク機器などの最新機器が展示されていました。
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教育DX:AIを活用した学習支援システムやLMS(学習管理システム)、データ分析ツールなど、教育現場のデジタルトランスフォーメーションを促進する革新的なソリューションが集結しました。
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人材育成・研修:教員向けの研修プログラムやスキル向上セミナー、eラーニングコンテンツなど、教育者の能力を高めるための多様なプログラムやサービスが紹介されました。
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施設・サービス:学校施設の設計や施工、家具や備品、安全対策、清掃やメンテナンスなど、安全で快適な学習環境を整えるための製品やサービスが紹介されていました。
第2章:来場者の傾向と関心
会期中には、学校・教育機関などの関係者、企業の人事・研修部門など教育に関わる多くの方々が訪れていました。最近のEdTech・AI・DXへの関心の高まりにより、IT企業や民間企業の来場者も多く見受けられました。特に注目すべき来場者の傾向・関心として、以下の点が挙げられます。
- 個別最適化された学習への関心の高まり:AIを活用した教材や学習管理システム、アダプティブラーニングなど、個々の学習進度や理解度に応じた教育ソリューションが注目を集めていました。
- GIGAスクール構想の深化と課題への対応:GIGAスクール構想で整備されたICT環境をより効果的に活用するための具体的なサービスや、運用上の課題を解決するソリューションが展示されており、メタバース×教育の可能性を感じました。
- STEAM教育の重要性の浸透:小学校から高校まで、STEAM教育を実践するための教材やカリキュラム、プログラミング教育関連の展示ブースは多くの来場者で賑わっていました。
- 保育現場におけるICT活用へのニーズ:保育士の業務効率化や保護者との連携強化、質の高い保育を実現するための保育ICTシステムへの関心が高まっていました。
- 学校施設のアップデートと安全性の重視:老朽化した校舎の改修や、災害に強い安全な施設の構築、感染症対策に関連する製品やサービスなど、災害対策への関心が依然として高いことがわかります。
さらに驚いたことに、留学生や社会科見学の小学生の団体が多く訪れており、他の展示会では見られない光景が広がっていました。調査したところ、これは教育機関のプログラムの一環として行われているようでした。
※EDIXは「教育ICTの博物館」中学生が探究学習・キャリア教育の一環で来場 花園中学高等学校:https://www.edix-expo.jp/hub/ja-jp/blog/blog45.html
※渋谷区立鳩森小学校 | 学校日記 | 【6年生】EDIX東京へ!:https://shibuya.schoolweb.ne.jp/1310246/weblog/38149793
第3章:出展ブースの様子
各出展ブースでは、最新の製品やサービス、研究成果が活気あふれる雰囲気の中で紹介されていました。教育ITソリューションEXPOでは、AIを活用した学習分析や進捗管理、クラウドベースの教材配信システムが注目を集めていました。学校施設・サービスEXPOでは、快適な学習環境を実現する家具や、省エネ・環境に配慮した設備が展示されていました。STEAM教育EXPOでは、体験型のプログラミング教材やロボット、理科実験キットが実際に体験できる形で展示され、多くの来場者が見入っていました。民間企業においても人事や組織開発部門向けのAIマニュアル・動画作成や教育機関で導入されるホワイトボードツールが印象的でした。
特に目立ったのは、多くのブースで体験型のデモンストレーションやワークショップが行われていたことです。来場者は実際に製品やサービスに触れ、その効果や使いやすさを体感することで、導入後の具体的なイメージを描くことができたのではないでしょうか。また、出展者と来場者が直接対話する中で、教育現場の課題やニーズが共有され、今後の製品開発やサービス向上に繋がる貴重な機会となっていたと考えられます。
実際に教育現場で使われているホワイトボードを見せながらプレゼンテーションをするFigma(FigJam)
まとめ
「EDIX(エデックス)東京 2025」は、教育関係者が最新のトレンドを理解し、未来の教育を考えるための非常に貴重な機会となりました。個別最適化、GIGAスクール構想の進展、STEAM教育の推進、保育現場のICT化、そして安全で快適な学習環境の整備といったキーワードが、会場全体の活気とともに強く印象に残りました。
各出展ブースでの活発な情報交換や、来場者の真剣な眼差しからは、教育の質を向上させたいという強い意欲が感じられました。今回の展示会で得られた知識や出会いを活かし、今後の教育現場の発展に寄与することが重要です。このレポートが教育分野の最新動向を理解し、今後のビジネス展開や情報収集の一助となれば幸いです。
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